ハノイ市で3月31日、山田滝雄駐ベトナム日本国特命全権大使とグエン・キム・ソン教育訓練相との間で、6億7600万円を供与限度額とする無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する書簡の交換が行われた。
ベトナムでは、経済が急速に成長する一方で、環境汚染や地域間格差の拡大、法制度の不備などの様々な課題の克服に取り組む人材の育成が大きな課題となっている。
日本はベトナムに対し、ベトナムの経済成長・競争力およびガバナンスを強化するための取り組みを行っている。今回の協力は、その一環としてベトナムの若手行政官が日本の大学院で修士・博士の学位を取得することを支援するもの。
この計画により、ベトナムの指導層となることが期待される最大50人の若手行政官が、2023年度に日本の大学院に留学することになる。
この協力により育成された人材が将来ベトナムの各分野で開発課題の解決に貢献するほか、日本とベトナムの相互理解や友好関係の促進に加え、人的ネットワークの構築にも寄与することが期待される。